書籍・雑誌

2023年3月 8日 (水)

書籍ご紹介「道をひらく言葉」昭和・平成を生き抜いた22人

こんにちは ニャジラです♡

「道をひらく言葉」昭和・平成を生き抜いた22人

(NHK「あの人に会いたい」制作班)

を読みました。

「NHK 映像ファイルあの人に会いたい」を元に作られた書籍です。

22名、4章に分かれています。インタビューでの言葉を、まさに番組を聞いているように読みました。

大変良かったです。

その中から4名の方のみ、私の個人的感想にてご紹介いたします。

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最初は瀬戸内寂聴さん。尊敬する作家です。最後の愛のメッセージに大変感動しました。

俳優、福本清三さん。日本一の斬られ役と言われた俳優さん。花形役者の脇で、斬られて倒れる、一見、あまり憧れはしないような持ち場でも、輝かしい花を咲かせた事、すごいエネルギーだと思いました。

「ゴルゴ13 」で知られる劇画家、さいとう・たかをさん。その劇画を全く見たことがない私ですが、さいとうさん人生のお話、劇画での大活躍までの背景は、大変新鮮でした。終戦、敗戦により社会、人間、価値観への不信を募らせていた子供時代に、ある先生の言葉で、気づき思い知らされたこと、その後、好きなことを見つけていく。。素敵な恩師です。

そして、閃きのように気付けるか気付けないかは、子供ながらも内に秘めていた強いパワーがあるかどうかだと思いました。

 

ベストセラー「昭和史」の作家・半藤一利さん。壮絶な戦争体験からお話が始まります。そして今の日本への警鐘。

この国は、平和のために文化力、外交力が大切であること。

濃厚にわかりやすく話してくださっていて、まとまっています。多くの方が読むと良いなと強く思います。

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粗いご紹介で恐縮です。

みなさん、子供時代に戦争、敗戦体験をされています。

本日触れなかった他の先人たちも、私の知らない世界や、ご活躍の背景を話して下さり、お一人おひとり大変感銘を受けました。

 

お勧めの一冊です。

ではアンシャンテでお待ちしております♪

投稿 ニャジラ(junko)

 

 

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2023年2月 9日 (木)

「おたがいさま~れんげ荘物語~」 群ようこ著

こんにちは ニャジラです♡

小説「おたがいさま」(群ようこ)を読みました。

古くおんぼろなアパート「れんげ荘」の一人暮らしが、とても気に入っているキョウコの日常の小説です。

気ままな生活で、特に大きな事件は起こりませんし、

人間関係も良好ですが、

アパートの住人、隣人たちは、かなり個性的であったり問題を抱えている様子なので、

飽きずに最後まで楽しく読みました。

そんなキョウコが恋人のように毎日会いたくてたまらないのが、

飼い主さんのカートに乗せられて近所を散歩する猫です。

老猫と老婦人。規則正しい時間のお散歩ではないらしく、

偶然に会えることを期待して、近所をうろうろしてみたりするキョウコ。

会えた時の嬉しさ、猫との幸せなスキンシップ。

ほっこりします。

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れんげ荘シリーズは、何冊かあります。

 

それでは、アンシャンテでお待ちしております。

投稿 ニャジラ(JUNKO)(=^・^=)

 

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2022年10月25日 (火)

掌に眠る舞台📖

こんにちは ニャジラです♡

「掌に眠る舞台」(小川洋子著)という短編集を読みました。

 

最初のお話しは、バレエの「ラ・シルフィード」を見た幼い少女のかわいいお話しです。

 

他、音楽会「春の祭典」など、

舞台、お芝居、あるいは劇場という単なる場所、などにまつわる7つの短編。

 

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収録されている短編の中には、常軌を逸した人も多く登場し、不気味なところもあり少し難しいと思いましたが、

そのような作品も、少々ひいてしまうような心理の描写は、かえって面白かったです。

 

それでは、アンシャンテでお待ちしております✨

 

投稿 ニャジラ(JUNKO)🍀

 

 

 

 

 

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2022年6月15日 (水)

「まる ありがとう」養老孟司先生

こんにちは ニャジラです✧♡

養老孟司先生の「まる ありがとう」を読みました。

かけがえのないまるちゃんへの思いにあふれている本です。

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まるちゃんは1年半前(2020年)の12月に亡くなりました。

解剖学者の養老孟司先生が鎌倉で飼われていた猫ちゃんです。

典型的な折れ耳のスコティッシュフォールド。

表紙の写真はこれまた典型的な「スコ座り」、と言われるお座りの恰好。

 

私がまるちゃんを知ったのは、

「まいにち養老先生 ときどきまる」という、まるちゃんと養老先生の日常の風景のドキュメンタリー番組(NHK)です。

存在感のある可愛い猫ちゃんで、以来、すっかりファンになりました。

 

この本にもたくさん写真が掲載されています。

丸々、堂々とした体型、達観しているような目、非常にのどかなまるちゃんの様子と、

まるちゃんを傍らに柔らかく優しい笑顔をされている養老先生と、自然の風景。

心がきゅんとして、和みます。

 

この本は写真も大きな魅力の一つですが、やはり養老先生のお話しこそ、貴重だと感じます。

「死」について、

都市社会で生きる人間のことについて、

「まるは、ものさしです」と先生が言われているその意味について、

など、どの章も心に沁み入り、深く考えさせられました。

大切なことが書かれていると思います。

穏やかな気持ちで読みました。

 

一度読み終え、また繰り返し開き、読み、目頭が熱くなりますが、可愛い写真を眺めています。

 

↓ ちなみに、こちら「養老先生、病院へ行く」は、昨年末に読みました。

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こちらは医療、病気の内容ですが、“さよなら まる” の段で、まるちゃんの死の間際のことについて書かれています。

 

難しい解剖学の書物は到底読めませんが、まるちゃんと併せて出されるこのような養老先生の本は、ありがたいことです。

まるちゃんのお蔭で、養老先生の貴重な素晴らしいお話し、言葉に触れることができます。

”まるちゃん、本当にありがとう”

 

本日も見ていただき有難うございました。

 

ではアンシャンテでお待ちしております。

投稿 ニャジラ(JUNKO)🐾

 

 

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2022年5月17日 (火)

平安姫君の随筆がかり

こんにちは ニャジラです♡

再来年2024年のNHK大河ドラマは、「源氏物語」の著者である紫式部の一生を描く『光る君へ』に決定、と先日発表されました。

雅な平安時代をドラマ化するということで、宮中の様子や華やかな衣装なども、とても楽しみです。

貴族の乗り物は牛車。 

 

たまたま少し前に文庫本「平安姫君の随筆がかり」を読みました。

平安時代、「春はあけぼの〜」で始まる随筆「枕草紙」を著した清少納言が、高い教養と優れた機転により宮中で起こる事件を爽快に解決していくお話しです。

紫式部が良きライバルとして常に傍に登場します。

会話は完全に現代、今どきの話し言葉で書かれています。

 

ただ実際には、紫式部と清少納言は宮中に仕えていた時期は重なっていないとされており

互いに知ってはいても、宮中で相対することは無かったはずですので

二人の出身家柄等、歴史に残されている確かな背景をベースにした上での、架空の物語として楽しく読めます。

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事実として、この小説にある通り

清少納言は中宮定子(藤原定子)に、紫式部は中宮彰子(藤原彰子)にお仕えをしており

ともにお姫様にお仕えする優秀なエリート。

紫式部は、清少納言より少し後の時期に宮中に出仕しています

 

清少納言は教養あふれ活発な性格で、大変な人気者だったようです。

かたや、紫式部は控えめで、教養は隠すタイプの古風な性格と言われていますが、「紫式部日記」には清少納言への辛辣な批判を記しているようなので、相当プライドが高かったのでしょう。

 

再来年の大河ドラマでは、どんな人間模様と歴史をクローズアップしていくのか、とても楽しみです。

主演(紫式部)は吉高由里子さん。

再来年、期待しております♪ 

 

それではアンシャンテでお待ちしております🍀

投稿 ニャジラ(JUNKO)

 

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2022年5月10日 (火)

📙ちびねこ亭の思い出ごはん

こんにちは ニャジラです✧♡

少し前に読んだ本です。

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心残りのある死者と一度だけ会えるという不思議なちびねこ亭。千葉県内房にある食堂です。

出されるお食事の湯気、匂いが死者のごはん。

 

とても読みやすく、ほっとする気持ちになる小説でした。

 

なめろう丼や、梅干しジャム、たまごサンドなど食事のメニューのレシピが載っています。

 

それではアンシャンテでお待ちしております♬

投稿 ニャジラ(JUNKO)

 

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2022年3月22日 (火)

京都祇園 神様双子のおばんざい処

こんにちは ニャジラです♡

「京都祇園 神様双子のおばんざい処」遠藤遼著

遠藤遼さんの小説を初めて読みました。

読みやすくて、面白さとあたたかい感動のある本でした。 

見目麗しき男子の姿をした双子の神様が営む、京都祇園のおばんざい処。

ここに住み込みで料理修行をすることになった女性が、もてなしの心や人生の大切なことを双子の神様から、そしてお客様を通して、学び成長します。

現実離れした、胸ときめく設定です。

 

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カバーのイラストは新井テル子さんという方の絵です。

読んでいる間の私の頭の中では、神様はこのイラストのような美しい姿で登場してくれました。

日本の神様の代表格、恵比寿様や大黒様などの七福神とはかけ離れた容姿の神様が、優しく厳しく、お導き下さいます。

元気をもらえました。

遠藤遼さんの本は他に

「星降り温泉郷 あやかし旅館の新米仲居はじめました。」「平安姫君の随筆がかり」シリーズ などなど。かなりたくさんあるようです。(嬉)

 

本日も見ていただき有難うございました。

それではアンシャンテのレッスンでお待ちしております💛

 

投稿 ニャジラ(JUNKO)🍀

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2022年1月27日 (木)

美輪明宏さん「天声美語」📕

こんにちは ニャジラです✧♡

美輪明宏さんの新装版「天声美語」。

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昨年11月、本屋の新刊のコーナーにありました。なかなか無いゴールドのゴージャスなカバーです。

年末に読んでみましたので少しご紹介いたします。

 

第1章の「麗人への条件」が面白いと思いました。特に、ご自身の大変ウィットに富んだ会話術による経験談、ボーイフレンドとのお茶目な言葉遊び、かつてのお仲間の素敵な実話など、何度読んでも楽しくなるエピソードです。

 

続く後の章では、文化、芸能、マスコミ、政治等の現在の状況について、容赦なく、手厳しく、さまざまに、お話しが展開されます。

きっと半世紀以上を芸能界で過ごされ、経験され、見てこられたゆえの、深い思いの発信だと思います。

怒られているような心境になる部分もありますが、それも一興。

世の中が希望ある未来に向かうように、切に願っていらっしゃる強いメッセージを感じます。

 

読み終えて、自分の生活空間を見直して、彩りなど少し工夫してみようかと思いました。”主張のないのが取り柄です風”の地味な収納付きの台に、手持ちのパステルカラーの布をかけてみるだけで、殺風景だった場所が良くなりました。気分が明るく変わります。

〜⭐︎。*

本日も有難うございました。

それではまたお会いできることを楽しみにしております。

アンシャンテでお待ちしております♪

投稿 ニャジラ(JUNKO)

 

 

 

 

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2021年10月 7日 (木)

📕茗荷谷の猫 木内昇著

こんにちは ニャジラです✧♡

「茗荷谷の猫」(木内昇著)を読みました。

題目と表紙カバーの絵が目に付き、パラパラめくって購入したのですが、良かったです。

短編9作の連作。3作目が「茗荷谷の猫」です。最後の短編は千駄ヶ谷が舞台となっています。

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全て幕末から昭和初期という時代のお話しです。

地位も、名誉も、損得も、全く興味を持たず、ただ一つの事にのめり込んで仕事とし、

世に名を残すことなく 死んでいった人物たちの一生の物語り。

 

そんな人が生きていた町や家に、時代が過ぎてまた誰かが生活しているというつながりを持たせた最後の2作も、大変心に響くものがありました。

 

一つひとつの小説には、町名の副題が付いています。

巣鴨、品川、茗荷谷、市ヶ谷、本郷、浅草、池袋、池之端。

最初にご紹介の通り、最後の短編「スペインタイルの家」の副題は、ここ、千駄ヶ谷です。

小説の中にさりげなく記述される、鳩の森神社の富士塚、常盤松小学校、旧町名の金王町など、親近感を持ちながら読みました。 

 

時代的にでしょうか、とても奥ゆかしさの感じられる文章の小説でした。

ぜひ読んでみて下さい♪

 

それではまたお会いできることを楽しみにしております✨。お待ちしております。

投稿 ニャジラ(junko)🍀

 

 

 

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2021年8月17日 (火)

📕猫の客 (平出隆著)

こんにちは ニャジラです✧♡

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題と本カバーの絵に興味を持ち、買って読みました。

 

かわいい別嬪(べっぴん)猫でした。

うちの猫ではない隣家の猫。

罪つくりな猫。

 

猫好きには「わかるわかる」と微笑んでしまう猫の性質が満載で、たまりません。

人間が翻弄されているような様子、わかります。

 

広いお屋敷の敷地内にある借家に住む夫婦と、お人柄の良い上品な家主さんとの静かな暖かいおつきあいには、気持ちが和みます。

立派な庭園、古い家屋の間取りなど、日本的な趣を感じながら読みました。

海外でも翻訳されております。イギリスで20万部、フランスで10万部、他。

 

猫好きの方、ぜひお読みください。

 

それではアンシャンテでお待ちしております🍀

投稿 ニャジラ(JUNKO)

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