美しくなるための、鏡の使い方
皆さん、師走ですね。
こんな時期だからこそ、忙しさを微塵も見せずに
ココロに余裕を持って毎日を過ごしたいものです。
そんな中、面白いことが微塵も浮かばない私は
余裕が微塵もないということでしょう。
(ココに面白いことを書いて余白を埋めてください)
ということで、最近はいつもより睡眠時間を取るようにして
(色んなことから現実逃避して)いる
健康第一主義のバレエ教師、安藤万里子です。
さて、2007年から細々と続けているカラダ講座ですが
最近、毎月のコラムを楽しみにしています、と
様々な方面からご支援のお言葉を頂きまして
本当に嬉しい限りです。
そんなありがたい皆様のためにも改めて、
毎月1回はコラムを更新していこうと
2011年に向け、気持ちを新たに頑張っていこうと思っております。
それでは、
3年前に比べて長すぎるアゴ…ではなく前説にNO! ←面白くない
を唱えつつ、本題に移るとしましょう。
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◆目的をすり替えていませんか?
前回のコラムでは
プロセスを完ぺきにこなす事に囚われるあまり
目的がすり替わってしまわないこと
の大切さをお話ししましたが、これは簡単に言うと
目的:【キレイになりたい】
手順①→とにかく痩せる(手段)
手順②→2ヶ月で6キロ体重を落とす(痩せる手段)
手順③→2か月後に4キロ痩せたけど、6キロ落とすって決めたから
あと2キロ痩せる為に断食
(目的が【6キロ落とす】にすり替わっている)
結果→ストレスがたまってドカ食いしてリバウンド
という事なのです。
ちょっとドキッとしましたか?
もっと簡単に言うと、
読者はコラムが読みたいのに
面白い前説が書けないからといって
ブログの更新がどんどん遅れている
アンドウマリコさんがよい例ですね。
ちょっとドキッとしましたか?(しないって)
本来の目的を忘れて
自分が決めたタスクをこなすことに気持ちがいってしまうと
タスクをこなした自分に一瞬満足するだけで
目的は何も達成できてない事に気付かされます。
これは日常のどの場面でも起りうることです。
●幸せになりたいから、
一生懸命お金を貯めたのに全然幸せじゃない
●健康になりたいから、週1でジムに行くって決めたわ!
あ~いい汗かいた~(半年経っても特に変化なし)
では、本来の目的を見失わずに行動していれば、
皆が目標を達成できるのでしょうか?
実はたくさんの人が見落としている、
大事なことがひとつあるのです。
◆道具は、使い方次第
目標を無理なく達成できる人たちは
人一倍の努力や、意志の強さはもちろんのこと、
目標を達成するために選んだツール(道具)の
使い方が非常に上手だったりします。
このコラムでも何度も言っていることですが、
バレエ表現・テクニックの上達や
いつまでも健康に使える美しいカラダを作るためには
ただ「体を動かす」だけでなく
「カラダの感覚が育つように、カラダを使っていく」ことが
重要だと私は感じています。
見た目に気を使う女性や、表現者は皆そうだと思いますが、
もし自分が「人からどう見えているか」を知りたいのであれば
その感覚を育てるのに素晴らしいツールとなる
≪鏡≫の使い方を今回はお教えしますね。
◆「鏡を見ながら~する」だけではもったいない!?
毎朝起きたら化粧をしたり、髪を整えたりと
男女問わずお世話になっている鏡ですが、
皆さんは鏡に映る自分を見て動いていませんか?
鏡を見なければ(自分のやっていることが)わからないから、
鏡を使って確認するのです。当たり前のことですね。
最初は鏡を使う目的は皆同じなのですが、
途中から
鏡を利用しているのではなく、
鏡に依存してしまう人が増えてしまうのです。
鏡に依存している人は、いつまでたっても
鏡がないところで自分のやっていることを
再現できません。
ドキッとしましたか?
であれば、この先は必見です。
◆感覚を育てる、鏡の使い方
私のレッスンでは自転車の補助輪のお話をよくします。
近い将来、補助輪を外して
二輪で運転できるようになるために
<バランスが取れている感覚>を養う道具として
補助輪を使いますよね。
ということは、補助輪は自転車の一部ではなく
あくまでツールであって、
それを外しても運転できるように
本人が感覚を養わないといけないのです。
だから決して鏡を見てはいけない、ということではありません。
自分が今やったことがどう見えているのか
確認して修正するツールとして鏡を使うようにすると、
鏡を見なくてもできること・わかることが増えてきますよ
というオイシイお話です(笑)
◆こんな感じでやってみましょう
① お手本になる人の動きや形をじっくり見る。
② ①を見て、自分がやりたいことのテーマを決める。
(上半身がバタバタしない・つま先伸ばす・滑らかに動くなど)
③ 「こうかな?」とカラダの感覚で何度かやってみる。
(鏡が目の前にあっても見ない)
④ 「こんな風に見えているのかな?」と自分の姿を想像。
(鏡を見ない)
⑤ 鏡を通して自分の姿を見てみる。
⑥ ④で自分が想像していたものと鏡で見えたものが
ピッタリあっていたらOK。
ただ、①の理想の形に近づけたかったら、
先生の形やアドバイスを思い出して①~⑤を繰り返す。
大切なのは、
◎「見ながらやる」のではなく、「やりながら見る」
(カラダの感覚を見失わない)
◎自分が「こう見えている」と思ってやっていることと、
実際に鏡で見えていることが同じかどうかを常に確認する
この2点だと思います。
鏡がなくてもその動きを再現できる
=カラダの感覚が身についている
これは自転車に乗れる事と同じで、一生モノです。
さらに、その動きが周りからどう見えているかがわかれば、
自分の美意識に叶う「美しいしぐさや動き」も
表現できるようになるのです。
ぜひぜひ、ダンスのレッスンや日常で試してみてください!
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それでは皆様、今年も大変お世話になりました。
どうかご家族・ご友人と
温かく素敵なクリスマス・年末年始をお過ごしくださいませ。
来年も皆様に、このコラムで
又レッスンにてお会いできるのを楽しみにしております!
<アンドウマリコ>
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