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2022年12月22日 (木)

稲毛~愛新覚羅浩(あいしんかくら・ひろ)が住んだ家~

こんにちは ニャジラです♡

愛新覚羅浩(あいしんかくら・ひろ)(※1)が新婚時代に半年ほど住んだという千葉県稲毛の家を、この秋に訪ねてみました。

昭和12年、中国清朝「ラストエンペラー」となった愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)の実弟である溥傑(ふけつ)と、

日本人の浩(ひろ)夫妻が、結婚直後、

この家に半年ほど暮らしました。

その後二人は満州へと渡りました。

私はその歴史的背景についてはほとんど知識もなく訪れました。

 

昭和初期の静かな日本家屋を、ただただ興味深く見学し体験致しました。

 

明治時代後期に、稲毛海岸が療養用の海水浴場として開設されると、東京からほど良い近さの千葉県稲毛は、保養地、別荘地としても注目されるようになりました。その別荘地の一軒家です。

 

 

様々な欄間が見られます。 欄間は、風通し、採光、装飾のために作られ、

細やかな細工であったり、大胆な彫りであったり、見事な美術品です。

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床の間。

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モダンな照明。

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中国様式にも見えます。

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広い庭には鳥の鳴き声が通り、静かさを感じました。

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洋間が一部屋ありました。

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腰より低い位置からの大きい窓。庭に面してほぼ全て窓で、日の光がたっぷり入る大変明るい部屋でした。サンルーム!

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奥行きのある庭。一回りしてみました。小川や池など、こじんまりした日本庭園。

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茶ねこがトコトコと歩いていました。

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後をついていくと、ゴロン。

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はなれ↓

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広すぎず、快適で住みやすそうな一軒家です。

 

(※1)愛新覚羅浩【あいしんかくら・ひろ

華族(かぞく)。東京都出身。本姓は嵯峨。東京杉並区の侯爵家嵯峨実勝(さねとう)の長女。女子学習院卒業後,1937年に日満親善の国策のもと満州国皇帝の愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)の弟である、愛新覚羅溥傑(あいしんかくら・ふけつ)と結婚。敗戦で満州国が崩壊し,溥儀(ふぎ)と溥傑(ふけつ)はソ連軍に拘束され,浩は大陸を流浪して「流転の王妃」と呼ばれた。
1947年に日本へ引揚船で帰国したが,1957年には長女、慧生(えいせい)の伊豆天城(あまぎ)山中での心中という悲劇に見舞われた。
1961年に中国に戻って溥傑と再会。以後は北京で暮らした。

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2018年に、杉並区郷土博物館本館で「愛新覚羅浩展」が開催されたそうです。

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結婚が決まった時に浩が友人に心情を吐露した書簡が展示され、話題になりました。

「本当ハもっともっと平凡な結婚がしたうございました」 

そしてこの数日後は、

「御国のためになることなら、私はどうならうと満足でございます」

と、覚悟の意が綴られていたそうです。 浩は23歳です。

 

公爵の娘として生まれ、政略結婚、敗戦により波乱万丈の人生を歩んだ女性。

この稲毛の家に住んだ半年間が、最も幸せな時期だったのかもしれません。

 

あらためて世の中が平和であって欲しいと、願いました。

以上です。

 

稲毛への小旅行は、私にとりまして時間的にも体力的にも負担にならず楽しく、

浩の人生も少し知り、思うところもあり、

有意義でした。

帰りには、そこから歩いて10分以内の所にある洋館の神谷伝兵衛稲毛別荘を訪れましたので、またあらためてご紹介できればと思っております。

 

◆千葉市ゆかりの家・いなげ(愛新覚羅溥傑氏仮寓) 京成稲毛駅より徒歩5分 

 

それでは、今年もあと残り少なくなって参りましたが

アンシャンテでお待ちしております✨

投稿 ニャジラ(JUNKO)🍀

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