稲毛~愛新覚羅浩(あいしんかくら・ひろ)が住んだ家~
こんにちは ニャジラです♡
愛新覚羅浩(あいしんかくら・ひろ)(※1)が新婚時代に半年ほど住んだという千葉県稲毛の家を、この秋に訪ねてみました。
昭和12年、中国清朝「ラストエンペラー」となった愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)の実弟である溥傑(ふけつ)と、
日本人の浩(ひろ)夫妻が、結婚直後、
この家に半年ほど暮らしました。
その後二人は満州へと渡りました。
私はその歴史的背景についてはほとんど知識もなく訪れました。
昭和初期の静かな日本家屋を、ただただ興味深く見学し体験致しました。
明治時代後期に、稲毛海岸が療養用の海水浴場として開設されると、東京からほど良い近さの千葉県稲毛は、保養地、別荘地としても注目されるようになりました。その別荘地の一軒家です。
様々な欄間が見られます。 欄間は、風通し、採光、装飾のために作られ、
細やかな細工であったり、大胆な彫りであったり、見事な美術品です。
床の間。
モダンな照明。
中国様式にも見えます。
広い庭には鳥の鳴き声が通り、静かさを感じました。
洋間が一部屋ありました。
腰より低い位置からの大きい窓。庭に面してほぼ全て窓で、日の光がたっぷり入る大変明るい部屋でした。サンルーム!
奥行きのある庭。一回りしてみました。小川や池など、こじんまりした日本庭園。
茶ねこがトコトコと歩いていました。
後をついていくと、ゴロン。
はなれ↓
広すぎず、快適で住みやすそうな一軒家です。
(※1)愛新覚羅浩【あいしんかくら・ひろ】
2018年に、杉並区郷土博物館本館で「愛新覚羅浩展」が開催されたそうです。
結婚が決まった時に浩が友人に心情を吐露した書簡が展示され、話題になりました。
「本当ハもっともっと平凡な結婚がしたうございました」
そしてこの数日後は、
「御国のためになることなら、私はどうならうと満足でございます」
と、覚悟の意が綴られていたそうです。 浩は23歳です。
公爵の娘として生まれ、政略結婚、敗戦により波乱万丈の人生を歩んだ女性。
この稲毛の家に住んだ半年間が、最も幸せな時期だったのかもしれません。
あらためて世の中が平和であって欲しいと、願いました。
以上です。
稲毛への小旅行は、私にとりまして時間的にも体力的にも負担にならず楽しく、
浩の人生も少し知り、思うところもあり、
有意義でした。
帰りには、そこから歩いて10分以内の所にある洋館の神谷伝兵衛稲毛別荘を訪れましたので、またあらためてご紹介できればと思っております。
◆千葉市ゆかりの家・いなげ(愛新覚羅溥傑氏仮寓) 京成稲毛駅より徒歩5分
それでは、今年もあと残り少なくなって参りましたが
アンシャンテでお待ちしております✨
投稿 ニャジラ(JUNKO)🍀
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