📕茗荷谷の猫 木内昇著
こんにちは ニャジラです✧♡
「茗荷谷の猫」(木内昇著)を読みました。
題目と表紙カバーの絵が目に付き、パラパラめくって購入したのですが、良かったです。
短編9作の連作。3作目が「茗荷谷の猫」です。最後の短編は千駄ヶ谷が舞台となっています。
全て幕末から昭和初期という時代のお話しです。
地位も、名誉も、損得も、全く興味を持たず、ただ一つの事にのめり込んで仕事とし、
世に名を残すことなく 死んでいった人物たちの一生の物語り。
そんな人が生きていた町や家に、時代が過ぎてまた誰かが生活しているというつながりを持たせた最後の2作も、大変心に響くものがありました。
一つひとつの小説には、町名の副題が付いています。
巣鴨、品川、茗荷谷、市ヶ谷、本郷、浅草、池袋、池之端。
最初にご紹介の通り、最後の短編「スペインタイルの家」の副題は、ここ、千駄ヶ谷です。
小説の中にさりげなく記述される、鳩の森神社の富士塚、常盤松小学校、旧町名の金王町など、親近感を持ちながら読みました。
時代的にでしょうか、とても奥ゆかしさの感じられる文章の小説でした。
ぜひ読んでみて下さい♪
それではまたお会いできることを楽しみにしております✨。お待ちしております。
投稿 ニャジラ(junko)🍀
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