📚お勧めの本「貝の続く場所にて」(石沢麻依著)
こんにちは ニャジラです✧♡
「貝の続く場所にて」(石沢麻依著)を読みました。
9年前に東北の海にのみこまれたまま、遺体が見つかっていない友人が、
仙台からドイツに移住して暮らす主人公の前に現れ、再会するところから始まります。
さらさらとは読めず、先を急がずじっくり向き合って読みました。(読んでいる時、眉間に皺が寄っていたかもしれません(笑))
非常に巧みな表現で組み立てられた、難しく美しい文章のため、物語に引き込まれ、共感できます。
ドイツの悲しい過去が刻み込まれた場所、東日本大震災で多くが失われた東北の海岸。風景は、記憶に傷が残る肖像画のようになるのだとあり、共感しました。
夢か現かと思う不思議な現象と、後ろめたさをかかえたままだという心理の繋がりが、幻想的に描かれているようでした。
ぜひぜひお読みください。
それでは、アンシャンテでお待ちしております。
投稿 ニャジラ(JUNKO)✨
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