今の日本にも伝えたい-イタリア北部にある学校の校長先生からの”お言葉”-
こんにちはマノンです😃
未知の新型ウィルス感染拡大による人類への脅威が続く今日この頃・・・
ただ、いつまで続くかも見通せないこの事態に、心身共に疲弊してしまって体調崩すようなことがあったら元もこうもありませんね😠
もはや、老若男女問わず危機にさらされている状況とその影響は計り知れませんが、敢えて皆さまにお伝えしたいメッセージがありますので、是非ご一読下さい。
これは、日本と同様に感染拡大が深刻化しているイタリアで、緊急対策として休校になったミラノのアレッサンドロ・ヴォルタ高校のドメニコ・スクイラーチェ校長が生徒たちへ送った心に留めておきたくなる素晴らしいメッセージです。
日本語に訳された方のTwitter投稿より抜粋させていただきました。⤵
17世紀のミラノを襲ったペスト感染の状況を語るマンゾーニの名著”許嫁(I Promessi Sposi)”の引用から始まります。
-イタリア北部にある学校の校長先生からの”お言葉”-
〜ヴォルタ高校の皆さんへ〜
”ドイツのアラマン族がミラノに持ち込む可能性があると健康省が恐れていたペスト。それは、実際に持ち込まれ、イタリア中に蔓延し、人々を死に至らしめた…”
これは、1630年にミラノを襲ったペストの流行について書かれた”許嫁”の有名な第31章です。見事な先見性と良質な文章。ここ数日の混乱の中に置かれた君たちに、よく読んでみることをお勧めします。ここに全てが書かれています。
外国人を危険と見なし、当局間は激しい衝突。最初の感染者をヒステリックなまでに捜索し、専門家を軽視し、感染させた疑いのある者を狩り、デマに翻弄され、愚かな治療を試し、必需品を買い漁り、そして医療危機。
君たちもよく知っている通りの名前がいくつも登場するこの章は、マンゾーニの小説というより、まるで今日の新聞を読んでいるかのようです。
親愛なる生徒たち。規則的な学校生活は市民の秩序を学ぶためにも必要です。休校に至るには、当局もそれ相応の決断をしたのでしょう。専門家でもない私は、その判断の正当性を評価することも、また評価できると過信もしません。当局の判断を信頼し、尊重し、その指示を注意深く観察して、そして君たちには次のことを伝えたいと思います。
冷静さを保ち、集団パニックに巻き込まれないでください。基本的な対策(手洗いうがいなど)を怠らず日常生活を続けてください。
この機会を利用して散歩をしたり、良質な本を読んでください。
体調に不備がなければ家にこもっている理由はありませんが、スーパーや薬局に殺到しマスクを探しに行く理由もありません。マスクは病気の人に必要なものです。
感染の広がりが速いのは、発展した文明の結果です。それを止める壁がないことは、数世紀前も同様で、ただその速度が遅かっただけです。このような危機における最大のリスクについては、マンゾーニ、そしてボッカッチョが、私たちに教えてくれています。
それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。
目に見えない敵に脅かされた時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。
14世紀と17世紀のペスト流行時とは異なり、現代の私たちには確実で進歩し続ける医学があります。
社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。もしそれができなければ、”ペスト”が勝利してしまうかもしれません。
では、学校で君たちを待っています。
ー (終わり)ー
世の中SNSで流れるデマや不必要な爆買いなどによって、本当に守らなければならない方々の命が脅かされるような事態にならないよう・・・
一人一人が冷静になり、文明的で合理的な思考を保って”新型コロナウィルス”に負けないようにしていきたいものですね。
ストレスをため込まないためにも、適度な運動と心のリフレッシュも心掛けていきましょう🎵
投稿者:マノン
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