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2018年12月 1日 (土)

イングリッシュナショナルバレエ☆アクラム・カーン版『ジゼル』

こんにちはマノンです

昨日から、東劇の映画館で上映が始まったイングリッシュ・ナショナル・バレエ団によるバレエ「ジゼル」を観ました

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イギリスの振付師&パフォーマーであるアクラム・カーンが新たな解釈で演出・振付し、
ENB芸術監督のタマラ・ロホが主演と異色の作品

『ジゼル』といえば、クラシックバレリーナが一度は踊ってみたいと願う悲劇のヒロインのひとつですよね

映像は、2017年の10月にリバプール・エンパイア劇場で上演された舞台を収録されたもので、日本では初公開の話題作・・・ということもあり、初日に観に行ってみました。

私にとって、アクラム・カーンといえば・・・2015年に引退したシルヴィ・ギエムが直接電話で振り付けをオファーしたという驚きの気鋭の振付家

バングラディシュがルーツのイギリス人で、独特のリズム感と動作の機敏さに圧倒された印象があります

アクラムは出演していませんが、ダンサー達が動き出すと、途端に彼の世界観に誘われ、迫力の群舞の魅力に引き込まれました

場面設定は、衣類工場で働く移民の苦しい日常を描いていて、一幕の始めから重々しく、息が詰まるような空気感の中、激しい群舞が繰り広げられます。

そんな中でも、ヒロインジゼルはアルベルヒトとの愛に目覚め、希望を失うことなく賢明な女性像を演じていました。

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やがて工場から追い出されてしまい、さらに愛する人の子を身ごもっていたにも関わらず、無情な死を遂げます・・・

二幕は、古典と同じ墓場のシーン・・・ウィリ達の物悲しくも強い意志を感じる群舞が圧巻でした。

古典の白いロマンチックチュチュのウィリ達とはまるで違う生々しいウィリです。

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私は、この見ごたえ尽くしの二幕に胸を打たれました。

ミルタとジゼルの場面・・・台詞が聞こえてくるかのような見事な身体表現と感情表現には、緊迫した舞台上の空気感に、生唾を何度も飲み込みました・・・

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二幕の終盤からのウィリとなったジゼルとアルベルヒトとの場面では・・・

言葉で表現するのが出来ないほど切なくも、温かかい情愛が籠った美しいパ・ド・ドゥを観ていたら、涙が頬をつたわりました。。。

この作品は、、優れた演劇やオペラに与えられるローレンス・オリビエ賞で、2017年にENBがバレエ団として業績賞を受賞。

東劇での上演スケジュールは、11月30日~12月6日、12月14~21日とあります

日本での舞台上演は実現するかどうかわかりませんので、ぜひこの貴重な機会に映画館でご覧になって下さいませ

投稿者:マノン

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