「大家さんと僕」
こんにちは ニャジラです
お笑い芸人 矢部太郎さん(お笑いコンビ カラテカのボケ担当)のコミックエッセイ「大家さんと僕」を読みました。
とても楽しくほのぼのとしました。プッと吹き出してしまったり、ほっこりしたり。
新宿区の戸建住宅の二階に間借りして住む矢部さんと、1階に住む上品な老婦人の大家さんとの交流のお話しです。
30代の矢部さんと87歳の大家さんの会話は、世代が違い過ぎていちいち交わり辛いのだけれど、時々仲良く伊勢丹に行ったり、食事をしたり、おすそわけを頂いたりする仲です。
大家さんは、新宿伊勢丹周辺の戦前・戦中の様子を懐かしみながら、さらっと話して聞かせてくれ、それが矢部さんの心にとまるようでした。
ある日には長髪茶髪の矢部さんの男友達(芸人仲間)も一緒に大家さん宅の庭の草むしりを手伝いに来ます。
この友達も大家さんのことを、面白いと気に入った様子でした。
そんな可愛くてユーモアもある87歳の大家さんと冴えない若い芸人さんが、お互いを気にかけ心配している関係に、心が和らぎました。
この本で矢部さんは第22回手塚治虫文化賞 短編賞を受賞しました。
受賞を大家さんに報告し、大家さんの大好きな「伊勢丹」でハンカチを買ってプレゼントしたそうです
ところで、矢部太郎さんの父親は絵本作家 やべみつのり。しっかり血を受け継いでいるのですね。
私は行きつけの美容室で美容師さんから「これ読みますか」とこの本を渡していただきたまたま読んだのですが、皆さんにもおすすめしたいと思いました(๑˃̵ᴗ˂̵)。ヘアカラーの間に読めてしまったほど短い漫画ですが、楽しいひと時でした。
シンプルな線で描かれた絵のタッチもなんだか雰囲気が伝わってきて、効果大だと思います。ステキなコミックエッセイです。
では、またアンシャンテでお待ちしております。
投稿 ニャジラ(JUNKO)
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