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2015年9月12日 (土)

高松宮殿下記念世界文化賞☆.。.:*・

皆さま こんにちは MIDORIです

やっと、やっと、やーっと晴れましたね

台風や地震・・・災害続きの初秋ですが、今日は夏日を思い起こす晴天となりました

さて、9月10日に行われた第27回《高松宮殿下記念世界文化賞》の受賞者が発表されました

その中に・・・シルヴィ・ギエムの名前が

Sylvie Guillem 

演劇・映像部門での受賞です

         

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日本でも言わずと知れた世紀のバレリーナですが、受賞者として紹介されている彼女のエピソードが印象的です

100年に一人と称される世界最高のバレリーナ。柔軟かつ強靱な肉体と美しい脚線、そして豊かな表現力で、「男性ダンサーの支えが欠かせない」という従来の女性ダンサーのイメージを一新した。つま先立ちの完璧な「6時のポーズ」(180度開脚)を最初にやったのも彼女である。

  しかし本人には、「女性ダンサーに対する世間の認識を変えてやろう」という意識はなかった。「舞台に立てるだけで幸せ。自分の演技を観客のみなさんと同時に発見するのが楽しかったのです。毎回が旅でした」と振り返る。伝統に縛られない、「観客本位」という考え方が芯にあるようだ。

  12歳のとき、体操競技でオリンピック国内予選を通過したが、パリ・オペラ座バレエ学校で研修を受けたのをきっかけにバレエに転向。1981年にオペラ座へ入団、1984年、当時の芸術監督だったルドルフ・ヌレエフに見いだされ、19歳の若さで最高位のエトワールに昇進を遂げた。

  代名詞となった『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』『ジゼル』などで、スポーツ選手としても世界レベルという身体能力の高さが、男性の支えなしに自分の美的感覚に基づく踊りを追求することを可能にした。こうして、伝統の中から余分なものをそぎ落とし、自分が表現したいものを凝縮していったのだ。

  そして、観客本位の考え方。「私にとって重要なのは、観客のみなさんに理解してもらえるよう、わかりやすい踊りをすること。ストーリーを語りたかったのです」。だから、できあがったものをそのまま演じることをよしとせず、従来の動きや作法よりも、自分の身体と登場人物に合った振付を重視した。

  「普段の過酷なレッスンも公演の準備も、すべては私の公演を観るためにチケットを買ってくれる観客の皆さんのため。ダンスは私から観客への贈り物なのです」

  1989年、英国のロイヤル・バレエ団に移籍し、世界的な活動を展開。モーリス・ベジャール、ウィリアム・フォーサイス、マッツ・エックら著名振付家と積極的に共演し、ここ10年ほどはコンテンポラリー・ダンスにも取り組んでいる。

  30回以上も来日している親日家で、「洗練され、簡素な日本文化が好き」という。2011年の東日本大震災時には、被災者のためにチャリティー公演を行った。「私に唯一できることは、困っている方たちのために踊って支援資金を得ることでした」

  すでに今年いっぱいでの引退を表明しているが、12月の最後の公演はその「大好きな日本」で行う予定。

 

略歴

1965 フランス・パリに生まれる
1976 オリンピック国内予選を通過
1977 オペラ座バレエ学校で訓練
1981 パリ・オペラ座バレエ団に入団。日本に初来日公演
1983 ヴァルナ国際バレエコンクールにて金賞、特別賞、優秀賞の三冠を獲得
1984 初主演の『白鳥の湖』により19歳でエトワールに抜擢
1989 オペラ座を退団。イギリスのロイヤル・バレエ団に移籍(ゲスト・プリンシパル)
1999 フランス国家功労章受章
2001 ニジンスキー賞受賞
2003 大英帝国勲章CBE受章
2006 アクラム・カーンと『聖なる怪物たち』
2009 フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章オフィシエ章受章
ロベール・ルパージュ、ラッセル・マリファントと『エオンナガタ』
2011 マッツ・エックと『6000マイルズ・アウェイ』
東日本大震災のチャリティ・ガラ・コンサート「HOPE JAPAN」を開催
2012 ヴェネツィアのダンス・ビエンナーレで金獅子賞受賞
2015

12月末での引退を表明
世界各国で「さよなら公演」(日本では12月9日から28日)

投稿者:MIDORI

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