はい、あっという間に秋が来ちゃいました
季節の変わり目を感じて
ひっそりとコラムを書きたくなった気まぐれ講師の安藤万里子です。
変な前説もほどほどに、早速本題に入ってみましょう。
◆貴方の持っている「コンプレックス」はなんですか?
顔や身体のカタチはもちろん、自分の性格や能力において、
《身体のコンプレックス》は誰もが一つは持っているものだと思います。
例えば、「○○だから××が苦手」と感じている方…バレエでいえば、
カラダが硬いから、脚を上げるのが苦手
記憶力がないから、順番を覚えるのが苦手
さらにさらに、
□もともと筋肉の質が固い
□もともと関節が開かない(内股)
□もともと出っ尻で反り腰
□もともとやせにくい
□もともとむくみ体質
□もともと基礎が出来ないカラダなので、それをテクニックで補うしかない
こういった悩みが劣等感になって
やる気↓に繋がっちゃうんですよね。
わかります、よーくわかります。
ホント、身体の悩みは尽きないものです。
でも、上記の全てが「身体の使い方次第」で解決できるのはご存知ですか?
◆暴露します!
実はですね、先ほどリストに書いたことは全て、
私が長い間真剣に悩んでいたことなんです。
私はコンプレックスだらけの人間でしたし、
それを色んな方法で補おうと、努力だけは人一倍しました。
ちなみにその努力はほんの少ししか報われず、
ぜーんぶ空回りしました(笑)
日々の身体へのケアの甲斐もなく、
持病が悪化して一生車椅子の宣告をされた私に残ったのは、
なくなるどころか、以前より大きくなった【もともとコンプレックス】でした。
◆「もともと出来ない」という思い込みを捨てよう!
前回、日本人の持っている繊細さについて少し触れてみましたが、
各国の人々と接してきて、日本人ほど自意識過剰な国民はいないな、と感じています。
自分がいいと思った事をしたいけど、
ひとり悪目立ちはしないように、みんなと一緒。
自分のコンプレックスを補うために、
今の自分にプラスαすることに頑張ってしまう。
強い想いがあっても、言えない。
そんな民族なんです。
そういったことを独自のファッション文化やオタク文化などに変えていく
発展力や応用力も日本人ならではの発想で
世界に誇れる素晴らしいスキルなのですが、
一方では、《もともと自分が持っている身体の可能性》を信じていない
という考え方と繋がっている気がするんですね。
「私はもともとこれが出来ない頭脳&骨格&体型&体質だ」
生まれつき障害を持っていると診断された方以外は、
その考えは思い込みだと思ってください。
なぜかというと、前記の私の【もともとコンプレックス】は
手術や薬を使わなくても 数年前に全て解決しちゃったんですよ。
理由はカンタン。身体は完璧だからです。
どんなに頑張ってもできないこと、については、
身体の使い方を間違っているだけだと思ってくださいね。
お困りであれば、
私が皆さんの身体の取扱説明書を作るお手伝いをします。
ちなみに…
◆「出来ないこと」にショックを受ける必要はありません
「出来ないから…」とあきらめる必要も全くありません。
出来ない事を沢山積み重ねることで、
身体が「出来るようになるための工夫」を始めてくれるからです。
今出来ないということは、出来ない分だけその人が進化できるということ。
それが貴方の隠れた才能なんですよ!
「自分の身体を育てる事ができるのは自分だけなんだから、
今からでも遅くない!!」
と、可能性がある事を喜び
出来ないことをモチベーションに代えていくマインドが
とっても大切なんです。
◆これができれば、絶対上達します!
このコラムで私も何度となく言っていますが、
知らない分野に挑む時には
生まれたての赤ちゃんのような「100%素直」な心の状態で
手本になる人の一挙一動を観察する。で、やってみる。
出来なかったら、原因を考えて、工夫してみる。
これをしたら、必ず上達します。
疑問はさておき、とにかくやってやってやりまくって実践する。
だって、赤ちゃんは成長の過程でそうしていますよ。
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ここで気づいた人もいらっしゃるでしょうが、
先生選びは、
自分の育ての親を決めるようなものでめちゃくちゃ重要です。
出会いは、運や縁があってのものですから、
いろいろ探してみて、貴方の直感で選びましょう。
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ちなみに、「あんまり上達しないなぁ~」と感じている人は
自分の中に(例えば、バレエはこういう風に踊るという)
「イメージ」が出来上がってしまって
目の前の先生より、
自分の頭にあるスタイルやイメージに固執してしまうことが多いです。
これは無意識に貴方の中に植えつけられてしまうものなんですよ。
いわゆる、メディアが行うイメージ戦略とかがそれです。
ちょっと昔「バレエ=白鳥の湖」 → 今「バレエ=熊川哲也」
ちょっと昔「ヨガ=宗教」 → 今「ヨガ=デトックス」
ほら、思い当たるでしょ。
怖いですよね~。
皆さんは、
「バレエはこういうもの」って頭で決め付けてしまっていませんか?
決め付けて、思い込んだ時点で、
その人の可能性は未知ではなくなり、
自分で限界を定めることになってしまいます。
だからこそ、自分にとって未知の分野に
自分の価値観やプライドを持ち込むとえらいこっちゃになるんです。
◆「恥を知る」日本人は素晴らしい
ただ、学ぶためには自ら「恥をかきにいく」勇気も必要だと私は強く感じています。
できるできる!わかるわかる!
ではなく
出来ないこと、分からないことがいっぱい。だから人生って面白い!
という考え方に自分の生活のあり方をシフトしていけば、
人は今より必ず成長します。
みなさんには毎回赤ちゃんのような新鮮な気持ちで学んでいただき、
カラダで感じてはじめて
「ああ!これはあの分野のこういうところと繋がりがあるのかもしれない!」
「これはあの分野に生かせる!」
と、身体で直感していただければと思います。
「言葉ではなく、行動から人の気持ちを察して行動する」ことのできる
大変優れた感性を持った日本人ですから、
その細やかな《感性や直感》を生かして身体で学ぶ
という正しい努力をすることで
コンプレックスはそれぞれの強みに変わり、
身体も自然に変わっていき、
悩みはいつの間にか解消できてしまうものなのです。
義理や人情が失われ、どんどん欧米化していく日本に
世界をリードできるだけの強みはあるのでしょうか?
当たり前ですが、欧米の考え方を極められるのは、
その文化を血で受け継ぐ欧米人だけです。
現代に生きる私達は
ただ単に欧米文化の良い部分を取り入れていくのではなく、
日本文化の発展の礎になった「ものの捉え方」を尊重し、しっかり育てて
それをあらゆる分野・文化に応用し生かす
という方向性を持つべきだと感じています。
まずは一人一人が日本人であることに誇りを持ってこそ、
世界が真似したくなるような
唯一無二のリーダーシップを発揮できるのではないでしょうか。
…と、キャラクターに似合わず、真面目な事を書いてしまいました
私も皆さんに「身体の素晴らしさ」を実感していただけるよう、
学びを忘れず日々精進していきたいと思います!
皆さんもぜひ、「出来ない事」をバネにしてどんどん進化を続けていってくださいね
ではでは、また次回お会いしましょう~
<アンドウマリコ>