表現のススメ。
皆さん、こんにちは
クリスマスも近いのに2週連続でコラムを書いている、自分を追い詰めるのが大好き系講師の安藤万里子です
さて、そんなマイペースな私が
思い立ったが吉日
ということで先週お話させていただいた
「コミュニケーションのかたち」
皆さんにはどのようなかたちで伝わったでしょうか?
私の中で長いあいだ温めてきた
《全米刑務所ツアーでの感動体験》
をブログを通して多くの方々にお伝えできるのはとても嬉しいことです。
運の良いことに、
私は恵まれた環境の中で(刑務所の中ですが)
誰にもできないような経験をさせてもらったのですが、
もし前回の話が貴方の心にすこしでも響いたのであれば、
この話を「他人事」と思わずに
ぜひとも日常でのコミュニケーションの場で生かしていただきたいのです。
私は「表現者=ダンサー」ではないから…
と、私の話を別次元のものと考えてしまう方もおられるでしょう。
でも、もう一度考えてみてください。
表現には、表情、身振り、動作、言語も含まれています。
つまり
表現をしていない人など、一人もいないのです。
前回の話の中に出てくる少女達にも見られたように、
誰だって、必ず人と関わりたいという意識を持っています。
重罪を犯した人たちも、
独房に入れられて叫び狂っている人たちも、
みんな同じでした。
自分の存在を、カラダを使って精一杯表現する
これが、人と関わるために
人が無意識に行うことです。
「自分の存在をわざわざ表現しなくたって、
見えるものはすべて存在しているわけだし、
人に会うだけでも、
人と関わっていることになるじゃない」
という方もいらっしゃるでしょう。
ただ形として見えているというだけで
《存在》を感じてもらえるならば、
なぜ人は
受け入れてほしい、認めてほしい
と強く求める必要があるのでしょうか?
「ここにいるよ」「生きているよ」
このメッセージをを発していない人間なんていません。
ひとはかたちではないからです。
ひとは意思の塊だからです。
それにもかかわらず、
一緒にいれば、雰囲気で伝わっている
言葉を発したら、意味は伝わる
と思い込み、
相手のこころに伝える努力を忘れてしまっているのは
本当にもったいないことです。
話が少し変わりますが、
世の中にKYという言葉が流行るほどに
その場の雰囲気を読む=相手に合わせる
というコミュニケーションの仕方が日本では大切にされていますよね。
相手を感じて、相手のことを知ろうとする気持ちはとても重要です。
ただ、
「人に関わる」姿勢としては、ちょっと受身すぎではないでしょうか?
現代にはいわゆる
『センシティブで傷つきやすい』
人間が増えています。
人に合わせる、という名目のもとに
当たり障りのない会話しかせず、
相手の出方を見てから行動し、
与えられるのを待ち、
相手の評価に一喜一憂し、
相手に表面的な心地よさだけを求める。
そして、
一緒にいて傷つかない相手としか関わりを持たない。
厳しいようですが、
それはコミュニケーションではありません。
ちゃんと向き合わなくても、ほめてくれる
そのままでいいよ、といってくれる
無意識にそういう人ばかりを周りに置くからです。
人と関わっているつもりで、
実は自分を守ることで頭がいっぱいではありませんか。
ドキッとしましたか?
「私は違うと言いたいけれど、少し当てはまるかも…」
もしそう思われたら、今が人と本気で関わるチャンスです。
さぁ、あなたなら、人に想いを伝えるために何を使いますか?
相手が日本人であれば、『ジェスチャー』ではなく
『言葉』と答えるでしょう(笑 コミュニケーションのツールとして、 言葉はとても便利なものですよね。 言葉を並べると、たとえ気持ちを籠めていなくても 相手が伝えたいことの意味は理解できてしまいます。 でも、言葉の奥に秘めた想いを伝えることはとてつもなく難しいことです。 メールや手紙では伝えきれない、 言葉では表現しきれない想いがあるからこそ、 人は直接「会いたい」という気持ちが沸くのですから。 もしあなたに言葉がなかったら? 目で訴えることしかできなかったら? それでも伝えたいことがあったら、あなたはどうしますか? だれでも、伝えたいことがあったとき、 それが伝わりにくいことであればあるほど、 必死になります。 必死に相手に伝えようとします。 その強い想いがすでに 相手への表現 になっているのです。 能動的に、積極的に、 強い想いを持って人と接し続ければ、 必ず相手は反応してくれます。 最初は
ありがとう だけでいいんです。 その言葉に全身全霊をこめて 相手に伝える努力をしてみてください。 もし頑張っても伝わらなかったなら、 相手を見て、感じて、 表現の方法を変えてもう一度トライすればいいのです。 それが、本来のコミュニケーションだと思いませんか? 大切なのは、言葉の意味でも伝える手段でもなく 貴方の想いの強さなのですから。 人が深いところでつながったとき、 こころがふるえます。 想いが伝わることの喜びを知ったとき、 「もっと人と関わって生きよう」 そう思うようになります。 私が今こうして人に何かを伝える職業に就いているのも、 《人はもっともっと深い表現ができる》 ということを皆さんに伝えたいからなのだと感じています。 たった5日間で私の人生観を変えた 女性刑務所での貴重な体験談を、 今年の最後のコラムで 皆さんに心を籠めてお伝えしたいと思います。 どうぞ、最後までお付き合いくださいませ 〈アンドウマリコ〉
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