パの順番が覚えられない…原因は?
台風も過ぎ去って暖かい陽気に戻ってきましたね
とうとう長年の悩みだった冷え症が治り、身体がポカポカになって人間に一歩近づいた元妖怪人間の安藤万里子です
ジャスト35度を常にキープしていた低体温症の私が、リハビリのお陰で平均36.5度にまで回復したんですよ今は高体温期なので毎朝36.8度くらいまで上がっています。
もちろん、今の体調は最高です
やはり身体の正しい使い方を知るのは大事なことだと改めて感じています
極めるには一生かかるだろう、とてつもなく奥の深いテーマですが、皆さんも是非バレエのレッスンを通して一緒に身体と心のしくみについて学んでいきましょう
さて、今回は皆さんお待ちかねの「連続ステップの覚え方」についてお話ししますね。
まぁその前に…
不思議なことなのですが、生徒さんの中には
順番が覚えられない→できない→恥ずかしい→才能がない
と考えてしまい自信をなくされてバレエをあきらめてしまう方、
もしくは何年たっても自信を持てずに難しいクラス(アンシャンテでは☆☆以上のクラス)にステップアップできない方が沢山いらっしゃいます。
これは大人の方にものすごく顕著に起こる現象です。
皆さんの気持ちはとってもよくわかるのですが、教える側から見ると、
もったいない!!!!
の一言に尽きます。
自分の才能を自分の判断で潰してしまっているからです。
鏡を見て落ち込んで諦める前に、一人で悩む前に、貴方より豊富なバレエ経験のある先生に判断を仰いでみてください。
皆さんが思っている以上に、私たちはクラスの中で一人一人の特徴を見ています。
皆さんそれぞれが気にしていることより、他の部分に直すべき課題があったり、伸ばすべき良い部分がよーくわかっていたりするのですね。
先生に色々質問してみることで皆さんが持っていたコンプレックスが一気に解消されることもあるんですよ
ただクラスを受けて汗を流すだけではなく、バレエのプロである講師の存在を上手に活用しながら、より良いバレエライフを楽しんでくださいね
はい、本題です。
皆さんもご存知のとおり、赤ちゃんや子供は、大人の何倍も速いペースで複雑な動きを覚えることができます。
いったいなぜでしょう?
子供は大人より脳の働きが冴えているからでしょうか?
記憶力があるからでしょうか?もしくは才能でしょうか?
もしそれらが原因だとしたら、あきらめるしかありませんよね
安心してください。注目すべきはそんなところではないのです
正解は、
与えられた動きを「頭で考えないで、とにかく何度も何度もできるまでやってみる」からです。
さあ、子供たちに倣って今日のクラスから皆さんも挑戦してみましょう
「パの覚え方」超基本編
①まず先生の動きをじっと見る。
②見よう見まねでとにかく身体を動かしてみる。(最初は足の動き、次は手の動き、とバラバラに覚えるより、全身の動きを身体で覚える方が格段に早いです。)
③鏡を見たり、先生を見なくてもできるようになるまで何度も自分で身体を動かしてみる。
④できなくても覚えられなくても焦らずに、人や鏡に頼らないでひたすら身体を動かして練習してみる。
⑤音と一緒にやってみる。先生を凝視しつつも、その後リズムで覚えたり、からだの感覚で覚えたりと自分の身体が覚えやすい方法を工夫してやってみる。
⑥始まったら、とにかく夢中になってやってみる。
やってみて、
間違えた、と思ったら、
恥ずかしがったり、テンパったり、落ち込む暇を作らず、身体を動かし続けてみてください。
できなかった、と思ったら、
人の踊りと自分の踊りを比べたり、先生のアドバイスやうまい人の動きを参考にして「どうしたらこうなるか」と身体で動かしてみながら考えましょう。
生徒さんをよーく見てみると、順番を覚えられる人は、そのパが終わってからもひたすら練習しています。
つまり、パが覚えられるようになる最大のコツは
身体がその動きに慣れるまで何度もやる→慣れたら考えなくてもできるようになる
たったそれだけのことなのです。
超基本編での注意点は2つです。
間違えることを恐れない。
途中でやめない。
これってかなり重要なポイントなんです。
皆さんは、こう感じたことはないですか?
やったことがないから一人だけうまくできなくて恥ずかしい
(初めてならできなくて当たり前です)
できないから人前でやるのが恥ずかしい
(恥ずかしいと思ってやらなかったらいつまで経ってもうまくなりませんよ)
周りの生徒さんに、そして先生に「できない」と思われるのが恥ずかしい
(貴方は誰のために、何のためにクラスを受けているの?)
やってみてできなかったら途中で恥ずかしくてやめてしまう
(人の目を気にしている暇があったらもっと集中しなさい)
( )内は私が子供のクラスで言うことです。ドキッとしましたか?
実は、間違えても誰も気にしないんですよ
そんなことを気にしているのは本人だけなんですね。
私もバレエに限らず、自意識過剰になってしまって上記のような経験をしたことが何度もあるので、
順番が覚えられない焦りも、
他人と比べて劣等感を持ってしまう想いも、
恥ずかしいと感じて身体が萎縮してしまうお気持ちも、
とーーーってもよくわかります。
でも、人前で間違えたり、うまくできなかったりしたら「恥ずかしい」ではなく「悔しい」と思うことで、
「もっと頑張ってうまくなろう、よくなろう」
という前向きなエネルギーに変えていけるのです。
「恥」を克服したら驚くほどにバレエ上達の道が開けてきますよ
さてさて、次回はもう少し具体的に「身体で覚える」方法をお話しますね
皆さまがステキな週末を過ごされますように
<アンドウマリコ>
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